RTA in Japan Winter 2022に参加しました。
開催期間12/26~12/31。
僕は12/31のトリ、ドンキーコングトリロジーリレー前に、メトロイドフュージョンで。
RTA in Japanさんによるアーカイブ動画はこちらから、是非ご覧ください。
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<申請>
申請内容はこんな感じ。ふざけているけど分かりやすいので、良いと思う。
申請時間は1時間25分。
計測タイム自体は1時間20分以内。
だけど、終了後スタッフロールを流してIn Game Timeを見せる都合上、+4分程度される。
<事前準備: 解説>
解説は馴染みある日本人走者のばにらざきさん(以下、適宜「ばにらさん」)に依頼。*2
過去の2つのイベントでは走者と解説を兼ねて参加していたのだが、操作と解説で忙しいためにどうしても場当たり対応になっていた。
RTA in Japanという大舞台では、取っ散らかった解説では何より自分が納得できないし、良い走りを見せたい気持ちも強い=走りにのみ集中したい。
そんな気持ちからの依頼でした。
快諾していただき、あまつさえ遠方から現地参戦までしていただいて感謝の極みです。
解説の骨子を作るにあたり、ストーリーの概要を背骨に据え、そこにスピードランの技術的な肉付けをした解説を作るのが良いだろう、と大雑把に方針を考えました。
これは、シリーズで唯一の出場であり、イベントを見た方が再び・新たにメトロイドシリーズを遊ぶきっかけ、糧とするのには上記のような内容が最も適しているという考えが基にあります。
とはいえ声を掛けた当初は、ガチガチに文章を作るようなものでもない、という方針でした
しかしながら、事前準備の段階で、全体的な場面展開の速さに加え、序盤の解説の忙しさ、装備が揃い始める中・終盤の手持無沙汰などを認識せざるを得ず、結局しっかりと解説を作ることに。
声を掛けた当初に作った、ざっくりとした解説草案を、私が序盤から、ばにらさんが終盤から書き足していくという動きで肉付けをしていきました。
(終わりから書いていく、という方にお会いするのは初めてでした。中盤でお互いの文章がぶつかります。これではまるで同じ麺を啜る恋人同士の様です。)
最終的に、仕上がった解説を改めて修正し、撮影したプレイ動画に合わせて読みをしたのがRiJ開催期間中。もっと早くやるべきでした。すみません。
その後、動画を確認していただいたばにらざきさんによって改めて台本は修正され、当日の台本に至ります。*3
取っ散らかっていますが、その台本たちを公開いたします。
草案
修正案(上記動画での読み台本)
<事前準備: 練習>
当落発表があった当時、PBは1:17:02(11/1達成)でした。
自分の中でおぼろげに設定した、本番までの目標は、
アベレージ1時間17分台、PB更新にて1時間16分台達成でした。
(Twitterに書き残していなかったので、配信中での発言かと思われます。)
結果、11月26日に1:16:40を達成。
本番前には1:16:41の良いランもできました。今見てもいいペースのラン、更新しとけや…。
11月6日から12月31日までの記録の推移はこんな感じ。
アベレージは1:17:48みたい。
奇しくも当落発表時のタイムと平均タイムが一緒。
最遅は1:18:51。
見ていくと、当落段階~11月後半までは18分台が多く、12月に入る辺りから17分台を多く出せるようになっています。
私史上でもまれに見る進歩度合いの2か月だったと言えるでしょう。
本番前に目標を達成できたのは、自信になりました。
いつも通りやればOKだよ!ということが数字の上でも分かったのですものね。
それにしては、期間中のアベレージ出しをブログを書く段階でやっているのですが…。
(当時は去年8月から使っているLiveSplitのアベレージ表示が17分台になっているのを見て、安心していました。)
<本番前>
本番想定の練習をし始めたのは12月30日から。
というのも、ばにらざきさんの到着が30日からだったためです。
それまでは重いWiiUも持たず、イベントを存分に楽しみました。
30日はお昼過ぎに解説付きで一周。
練習室3(ラウンジの窓際、会場から遠い部屋)で行い、問題なくクリア。
31日は一周はせず、気になる部分を集中的に練習し、特に問題ないことを確認して切り上げ。
この時から、ゲームの動きが悪いタイミングがありました。
マリオカートが終わり、痛風さんのF-ZEROに移行している段階で、最終調整として練習室1(会場の右前、スタッフが出てくる部屋)でプレイしようとした所、問題が発生!
WiiU本体と離れていないのに、ゲームパッドとの無線接続が切れる!*4
丁度いらっしゃった運営のhoishinさんに事情を説明し、対策に奔走することに。
WiiUのコントローラ接続が無線しかないことを説明、NOTE PLACEを飛び交う無線が干渉している可能性を考慮し、運営に必要ではない無線機を潰していくことに。
(電源を切るのだと思っていましたが、アルミを巻いていたらしい…?全部?)
そうこうしているうちに、F-ZEROが終了。
まずもって上手くいく予測は付かないが、一縷の望みにかけて会場にて動きを観察することに。
おいけんさんの音声チェックを経て、いざWiiU起動!
‥‥‥やっぱり上手く動かない!
このままの操作状況ではまともなRTAは披露できない。
運営さんから「通信環境が良い場所からのプレイ」を打診される。
30日、当日の練習段階では目立った問題がなかった、練習室3に移動。
遠隔で音声を届けられる配線をしながらゲームの状態を調べるも、会場とさほど変わらない。
ちょうどいらっしゃったsignakongさんの持っていたGBAコンソールと、私の持ち込んでいたUS版ROMで、何とかプレイできるかと思いきや、上手く起動せず…。
万事休すか、と思っていた状況に、会場の無線機一つを対策したとの報告が到着。
改めてWiiUの状況確認に挑戦すると、接続切れが明らかに軽減されている!
この結果があるのならば、と更に会場の無線機の対策に走りつつ、現地の皆さんにスマートフォンを機内モードにしていただくよう要請することに。
(会場では、WiiUやゲームパッドを持っているお客さんがいないかどうかの確認も行われていたようです。
本当に、すごい状況だ。)
会場に戻ってWiiUを動かすと、全く通信が切れない!
かくしてメトロイドフュージョンの出走に至ったのでした。
当時こそは、メトロイドフュージョンを披露できないかもしれないという不安がいっぱいでした。
RiJ運営の方々に感謝の挨拶に伺ったところ、今まで経験がない状況だったとのこと。
hoishinさんが終了後にしていたツイートによると、この記事が解決の糸口になったとのことです。
また、スマブラ大会の運営の方も、こういった混線のノウハウに詳しいようですし、C4LANさんなんかも、めちゃくちゃノウハウありそうです。
しかしながら終わった今思えば、「RTA in Japanオフラインで初めて観客のスマートフォンを機内モードにした人間」、という肩書がついたのなら、なかなか悪くないものかな、などとも思います。
<本番・感想>
予測できない事態に見舞われた準備から何とか走り始めた走りそのものについては、実際の録画(最上部にリンクあり)を見ていただくのが早いです。
また、感想についても、僕一人で行った振り返りと、ばにらざきさんと一緒に行った振り返りを是非ご確認ください。
結果はノーデス1:17:28。
2度のセーフティセーブをしたうえで、この記録を出せたことは、本当によい結果でした。
以下、走りについての考察。
- モーフボール前ガドラビーム3回+マルカラローリング1回は運が悪め
- 撃破時のミサイル3発は、ダブルミサイル失敗で結構リスクのある状況
なんとか決められて良かった - チャージ前まででガドラ6回はなかなか悪い乱数
チャージ10分切りはいい記録 - Sec2ゾーロ(赤いイモムシ)へのミサイル2発撃破が3回とも決まったのは良かった
- ザザビーのジャンプは+2回 コアXのダブルが決まらなかったのが惜しい
17分切りはとてもいい記録 - イシュタル22分切りも実はPBペース
第一段階を2サイクルで収めたのがナイス コアXは調子悪いがXの停止位置の縦軸がピタリだったのはGOOD - 低空シャイン成功は良かった あれはなんかムズいです
- BOXの即時撃破成功も良かった 実は上で書いていた「練習」は、おおよそこの戦闘でした
特攻する関係上、ゲームオーバーの危険が常にある上、受けたダメージは次のセクターにも響く
当たり判定に速やかにミサイルを10発打ち込まなければならないのが、単純に難しいのです - バリアコアXの撃破は下手だった
二発目のチャージであらぬ方向に跳んでしまい、フィニッシュの4発目が決め切れなかった
とはいえ32分切りの記録は好タイム - エマージェンシー区間 ワイドビームコア2サイクルはGOOD
ボイラー停止4:26も好タイムだが、Ω字の部屋で頭をぶつけてセットアップをミスしたのが少し残念 - エマージェンシー脱出区間 長穴を登る箇所の動きが悪かった
総合的にAを押したままBでショットする動きが鈍い日だった - ダチョラとエテコーンの出現速度は最速なんじゃないかな TASで見るような動きでした
- ゲドゥは口開けるまで3サイクル 最大4なので、普通かそれより遅い悪い乱数
第二形態の処理は普通でした コアXのダブルが複数決まったのもナイス*5 - ネットリ、プラズマコアは普通ぐらいの戦闘だったか
プラズマコアのダブルが決まったのが嬉しい - ナイトメアは第一・第二形態の動きをミスした結果、タックルの挙動に悪いものを引きました
タックルの停止位置も悪く、またその後の対応も悪かった 地上から斜め撃ちで撃破すべきでした
この走りの中でも特に悔やまれる箇所 - 極秘セクターの脱出シーケンス、54秒はまあ満足できるタイム
- ゴールドチョウゾの処理は悪くなかった
- スクリューコアにダブルが入るのは珍しいので、普通に喜んでいます
- 最終決戦前にセーフティでセーブする予定だったのですが、忘れたまま突っ込んでいます
エレベーター前でこの事態に気づき、ヤベエな、と思っていました - SA-X戦(第一形態)、一回目のハメが入らなかった
距離が遠すぎたのかもしれません
アイスコアへのダブルミサイルも決めたかったが決まらず - オメガメトロイドの見上げ撃ちですが、踏み込みが足らず、なかなか見ない時間かかって撃破しています
こちらは台本関係Sec4、アウチに関するくそギャグに対しての「もっと笑ってもらって」はばにらざきさんのアドリブ フォローありがとう… - 「サムスが寒ス」「ぶるぶるっ」この反応もアドリブ ありがとう…
- ダチョラとエテコーンを「敵」呼ばわりは、めちゃくちゃいい乱数を引いたためにばにらさんが不意打ち的に発してしまったものです
大き目の乱数要素ではあるので、敵でも間違いじゃないんだけど…
私も不意打ちでめちゃくちゃ笑いました ずっとコスると思う - 完走後、「このゲームは10年前のゲームでリメイクもなく~‥」というばにらさんのコメントは、「坂本さん、このゲームの移植お願いします!」を受けられるものだったが、考えが至らず、「ハム太郎3の同期です」という回答になってしまった
YouTubeのコメント欄でリベンジしました
本当に、移植が欲しい
<交流>
夏のRiJに遊びに行ったとき、多くの人が名刺を作成してらっしゃった。
夏の頃から何個か持参していた、COLOR専用の缶バッジとアクリルキーホルダーをSUZURIにて増産、とはいえお金がかかるためそこそこの個数に抑えました。
数量が少ないため、ごあいさつした皆さん全員にお配りできなかったのが口惜しい。
これはお煎餅とかクッキーなんかを名刺代わりにしていた方々も思うことでしょう。
名刺って、大量に作って大量に配るためにあったんですね。
現物はこんな感じ。
COLOR専用は任天堂の著作物だと思われるので、SUZURIで売ってはいません。
欲しい方はご連絡いただければ私で工面してお送りいたしますので、DMなりでご連絡ください。
<おまけ>
こちらは、終了後にかがりさんに撮影していただいた写真です。
応援うちわの制作を始め、ありがとうございました。
色々な方々の助力があり、このうちわは作られ、ワイプカメラに映されておりました。
折角なので透過画像を作りました!
読んでくださった皆さんにプレゼントいたします。
このように、
会場前と俺パモと俺
クソコラをどしどし作ってくださいね。
以上
本文中にて、無許可で名前を書かせていただいた方々がいらっしゃいます。
問題があればすぐに取り下げますので、お手数ですがご一報よろしくお願いします。
*1:
当落からの流れはこちらにまとめました
*2:余談: ばにらさん主催の、GBAメトロイドシリーズの日本語Discordサーバーです。
ご興味のある方は是非ご参加ください。
*3:余談: 上記動画確認後にばにらさんが修正してくださった文章を、私は見たことがありません。というのも、その修正台本は彼のPCのWordに残されたままだったのです。
ということで、当日に読んでいた台本は、彼の修正台本(脳内?)と上記動画の台本を悪魔合体させたものだったのです…。
*4:*WiiU(Switchも)はプロコンの有線接続などはあるものの、無線より遅延が酷い
ゲームパッドも、プロコンも、Wiiリモコン接続も無線接続です
*5:余談ですが、ゲドゥに捕まった時のほどき方はレバガチャです
3回本気でレバガチャをしている様子がワイプで見れるのでご覧あれ